コウノ式妖怪研究工房
コウノ式 新型 妖怪図鑑 『新形画図百鬼夜行』
azukiarai
【うわん】
江戸後期の絵師、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』等にある大男の妖怪。
鉄漿をつけ両手を上げている絵と名前だけが伝わっているが、石燕他、その絵の説明文は一切なく、どのような妖怪であるかは伝わっていない。
昭和以降、様々な妖怪図鑑には、塀から飛び出し「うわん」と叫び道行く人を驚かすというという記述があるが、原典は不明である。
両手を挙げて威嚇する大男の姿と「うわん」という名前以外何も伝わっていない。後世の妖怪作家たちが創作して、塀から飛び出て「うわん!」と叫ぶという設定や、こちらも「うわん!」と叫び返すと退散するという設定を加えた。
『東北怪談の旅』には、ある男がお金をためてお屋敷を買った所、夜中に「うわん!」と叫ぶ声が屋敷内に鳴り響いて生きた心地がしなかったというお話がある。うわんって「うわん」としか話せないのかな?